近年、Web3ゲームが急速に注目を集めています。
Web3ゲームとは
ブロックチェーン技術を利用してゲーム内のアイテムや通貨をトークン化し、プレイヤーが実際に所有・取引できる新しい形のゲーム。
これにより、ゲームを楽しむだけでなく、プレイすることで収益を得ることが可能になりました。
Web3ゲームへの参入には高額な初期費用がかかるというイメージを持っている方も少なくありません。しかし実は、無料で始められるWeb3ゲームも多数存在します。
今回は、無料で始められるおすすめのWeb3ゲームを10個ご紹介します。
各ゲームの特徴や魅力を詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
無料で始められるWeb3ゲームは多数存在します。ここからは、中でもおすすめの無料で始められるWeb3ゲームを10個ご紹介します。どれも始めるために仮想通貨の知識が必要ないため、初心者の方にもおすすめです。
開発 | Skrice Studios |
ブロックチェーン | Ethereum |
仮想通貨 | $MAVIA |
リリース | 2024年2月 |
Heroes of Maviaは無料で遊べるリアルタイムストラテジー(RTS)です。
プレイヤーは他プレイヤーの領土にある資源や金を奪うことで、自分の領土を充実させていくことができます。他プレイヤーが自分の資源を奪うことも可能で、防御も攻撃も考慮しなければなりません。注目の「クラッシュ・オブ・クラン(Clash of Clans)」風Web3ゲームです。
Heros of MaviaはWeb3ゲームなので、将来的には稼げるようになることが公言されています。しかしながら、記事執筆時点でゲーム内通貨の「Ruby」が稼げるだけで、これを換金する手段はありません。
もしかしたら今後、独自仮想通貨$MAVIAに交換できるようになるかもしれないとの噂もありますが、現状はゲーム内から稼げるような仕組みにはなっていないので注意が必要です。今後のアップデートを待ちましょう。
開発 | 株式会社gumi |
ブロックチェーン | Polygon |
仮想通貨 | $HIME / $OSHI |
リリース | 2024年3月 |
ファンキル -オルタナティブ・イミテーション-、通称「ファンキルオルタナ」は日本企業のgumiが提供するWeb3ゲームです。
累計600万ダウンロードを記録したシミュレーションRPG「ファントムオブキル」をベースとしており、シリーズ待望の新作としても注目を浴びています。
基本の遊び方は「キル姫」と呼ばれるキャラクターを強化し、編成するだけ。あとは毎日放置するだけでゲームが進んでいきます。忙しい社会人にもおすすめです。
仮想通貨には$HIMEと$OSHIの2種類があり、それぞれ役割が異なります。
- $HIME:ユーティリティトークン。ゲーム内通貨「姫石」の購入などに使用。
- $OSHI:ガバナンストークン。NFTなどのアイテム購入などに使用。
キル姫が条件を達成するとEarn要素を解放することができ、ゲーム内で稼げるようになります。Earnが解放されたキル姫を、NFTとして売買することも可能です。
開発 | 株式会社enish / GeekOut株式会社 |
ブロックチェーン | 不明 |
仮想通貨 | $GEEK |
リリース | 2024年7月25日 |
「De:Lithe Last Memories」は累計ダウンロード数900万以上の人気オンラインRPG「De:Lithe~忘却の真王と盟約の天使~」をベースとしたWeb3ゲームです。
Last Memoriesは美少女キャラクター「ドール」を育成し、敵を倒しながらダンジョンを攻略していくローグライクRPGとなっています。各ドールにオリジナルの楽曲やストーリーが用意されており、自分だけの「推し」を見つけて育成を楽しむことが可能です。
現時点で登場するドールは総勢36人。誰もが自分好みのドールを見つけられることでしょう。実際、事前のNFTセールでは、NFTドール2000体が完売しました。
さらに、ドールのキャラクターボイスを担当する声優が豪華すぎることでも話題となっています。
- 石見舞菜香さん
- 三森すずこさん
- 鬼頭明里さん など
リリース日は7月25日です。それまでは情報を集めつつ、楽しみに待ちましょう。
開発 | 開発会社エイリム / double jump. tokyo株式会社 |
ブロックチェーン | Ethereum / Polygon / Oasys / HomeVerse |
仮想通貨 | $ELS / $BPC |
リリース | 2020年1月 |
ブレイブフロンティアヒーローズ、通称「ブレヒロ」は、全世界合計3800万DLを誇るスマホゲーム「ブレイブ フロンティア」のキャラクターを、NFTとして使ったWeb3ゲームです。
クエストを周回してキャラを育成し、クエストやミッションにクリアすることで仮想通貨を稼ぐことができます。仮想通貨は以下の2種類です。
- $BPC:ガバナンストークン。キャラクターの作成などに利用。
- $ELS:ユーティリティトークン。ゲーム内コンテンツの支払いなどに利用。
従来、NFTを売買する時には手数料として仮想通貨が必要だったため、一般プレイヤーがWeb3ゲームをプレイする際の参入障壁となっていました。しかし、ブレヒロならNFTを売買する際、HomeVerseチェーンを選択すると手数料がかからないところが特徴です。そのため、とりあえずWeb3ゲームを始めてみたいという初心者の方にもおすすめできるWeb3ゲームとなっています。
開発 | CROOZ Blockchain Lab株式会社 |
ブロックチェーン | BNB / Ethereum |
仮想通貨 | $GXE / $UXE |
リリース | 2023年5月 |
PROJECT XENOは、「GameFi」と「e-Sports」と「Fun」を融合した「Play To Fun & Earn(ゲームを楽しんで稼ぐ)」をモデルとしたPvPゲームです。
ファッション通販サイト「SHOPLIST」を運営するクルーズ株式会社の100%子会社、CROOZ Blockchain Lab株式会社が開発を担当しました。そのため、人気Youtuberのヒカルさんがアンバサダーに就任するなど、日本での活動が活発なWeb3ゲームです。
ゲームで使う仮想通貨は、クレジットカードを利用して日本円で買えるため、難しい操作は一切必要ありません。
ゲーム内容はキャラクターの特性に合わせてデッキを組み、他プレイヤーとバトルするターン制のリアルタイムバトルが楽しめます。バトルに勝利すると一定の確率で仮想通貨$UXEを獲得できるため、無課金でも稼げるチャンスがあり、初心者に最もおすすめのWeb3ゲームです。
開発 | CryptoGames株式会社 |
ブロックチェーン | Polygon / Oasys / TCG-Verse |
仮想通貨 | $TCGC $OAS $MCHC |
リリース | 2019年6月 |
「クリスぺ」の愛称で知られるCryptoSpells(クリプトスペルズ)は、日本初のブロックチェーントレーディングカードゲームです。
仮想通貨が流行する前の2019年にリリースしており、現在でも根強いファンを抱えています。ゲーム内容は「遊戯王」や「ポケモンカードゲーム」に近く、カードでデッキを組んでプレイヤーとバトルするというものです。
ゲームに勝利して仮想通貨を稼いだり、一定の確率でゲットできるNFTカードを売ったりすることで稼げる仕組みとなっています。無料でもレアなNFTを獲得するチャンスがあることから、人気に火が付きました。現在ではOasysブロックチェーンや、独自のブロックチェーンTCG-verseに対応しており、柔軟性も持ち合わせているところが特徴。カードバトルが好きな方におすすめです。
開発 | 株式会社GameWith / 株式会社Kyuzan |
ブロックチェーン | Ethereum / Polygon |
仮想通貨 | なし |
リリース | 2020年4月 |
EGGRYPTOはモンスターを育て、バトルをするシンプルなWeb3ゲームです。仮想通貨も発行していないため、初心者にも分かりやすい設計となっています。
アリーナやクエストで、まれにドロップするNFTの「レアモン」を手に入れて売ることで稼げます。しかし、レアモンがドロップする確率は0.0001%~0.0008%程度と非常に低くなっています。
レアモンの価格は2024年6月時点で0.004ETH(約2000円)~2.5ETH(約130万円)となっており、一獲千金を狙って始めるプレイヤーも少なくないようです。事実、レアモンはリリースから4周年を迎える今でも活発に取引されており、熱狂的なファンを惹きつける魅力があると言えます。
無料でプレイしているだけで100万円超の利益を狙えるゲームは、エグリプト以外にないと言っても過言ではないでしょう。一獲千金を狙いたい方や、ポケモンのようにモンスターの育成・編成を楽しみたい方におすすめです。
運営 | Illuvium Labs |
ブロックチェーン | ImmutableX |
仮想通貨 | $ILV |
リリース | 2023年11月 |
「illuvium(イルビウム)」は「イルビアル」というモンスターを捕獲し、育成してバトルするオープンワールドRPGです。ポケモンに強い影響を受けており、仕組みが非常に似ています。まさにポケモンで熱狂した世代に刺さりやすいゲーム設計と言えるでしょう。
ゲームリリース前の土地NFTのセールでは、3日間で20,000個が完売するほどの人気ぶりを見せました。独自トークンの$ILVがリリースされると、2ヶ月で時価総額が20万円を突破。2023年11月に、待望の正式リリースを迎えました。
ゲーム内で捕獲したイルビアルはNFTマーケットプレイスで売買可能。Immutable Xというブロックチェーンを採用しているため、売買時に手数料が発生しません。そのため、illuviumをプレイできるPC環境さえそろっていれば、初心者でもすぐにプレイできます。なお、推奨スペックは以下のとおりです。
- OS version:Windows 11
- CPU:Intel Core i5 10th Gen
- メモリー:16-32GB
- GPU:NVIDIA RTX 2070 Super もしくは AMD RX 5700XT
開発 | Fooni Magus |
ブロックチェーン | Ronin |
仮想通貨 | $APRS / $ANIMA / $RINGU |
リリース(β版) | 2023年12月 |
「Apeiron(アペイロン)」は複数のゲームモードが用意されており、各々好きな楽しみ方ができるWeb3ゲームです。
例えば、シミュレーションゲームが好きな方は、プレイヤーが神となって惑星を発展させるシミュレーションモードがおすすめ。アクション性の高いバトルを楽しみたいなら、アバターを使って探索するモードがおすすめです。他にもダンジョンを進行するPvEモードや、ギルドバトルを楽しむGvGモード、レイドバトルモードなど、充実したコンテンツで飽きることがありません。しかし、ゲームをプレイするには「惑星NFT」を入手する必要があるところに注意しましょう。
無料でプレイしたい方は、NFTのレンタル機能を使ってプレイすることができます。こちらの公式マーケットプレイスからチェックしてください。
開発 | Matrix社 |
ブロックチェーン | Polygon |
仮想通貨 | $MAX / $FIRE |
リリース(β版) | 2024年3月 |
「MATR1X FIRE(マトリックスファイア)」はスマホでプレイできる本格FPSゲームです。
2024年3月に実施されたベータテストでは、5対5で戦うPvPモードのみ実装。
ターンごとにチームは防御側・攻撃側に分担され、拠点を守ったり、逆に拠点を奪いに行ったりします。銃は複数種類用意されており、プレイヤーは自分に合ったものを選んでプレイ可能です。
正式リリース時には、PvPに加えPvEモード・アームレースモード・デスマッチ・リテイクモードなど、複数のモードを楽しめるようになるとのこと。賞金ありのeSports大会も開催される予定で、今後の展開に注目です。
無料のWeb3ゲームでどのようにして稼ぐかは、ゲームによって異なります。しかし、大まかな流れはほとんど同じなので、一度慣れてしまえば難なく稼げるようになるでしょう。無料のWeb3ゲームで稼ぐ方法は、主に以下の3種類に分かれます。
- ゲーム内でアイテムNFTを入手し、売る
- 第三者からNFTを借りて稼ぐ
- ゲーム内で仮想通貨をドロップさせる
ここからは、Web3ゲームでの稼ぎ方を解説します。
まずは、一番スタンダードなNFTを入手して売る方法です。Web3ゲームでは多くの場合、ゲーム内のNFTアイテムや、通常のアイテムをNFT化したものを売ることができます。
ゲームのスキル以外にNFTや仮想通貨についての知識が必要になりますが、初めてWeb3ゲームをプレイするなら、勉強も兼ねてプレイしてみることをおすすめします。分からないことは、ゲームの公式Discordなどのコミュニティで質問してみましょう。
しかし、この方法で稼ぐには買う側の存在が必須です。買う人が少なければNFTの価格も安くなっていく一方で、全く売れないということも少なくありません。そのため、NFTを売って稼ぐなら、人口の多いWeb3ゲームを選ぶことがおすすめ。レアなNFTアイテムをドロップさせることができれば、一獲千金も狙える可能性があります。
Web3ゲームの中には、最初にNFTを買わなければならないタイプがあります。先述したApeironも、最初に「惑星NFT」というNFTを買わなければなりません。このタイプのWeb3ゲームは、最初に資金を使うことから稼ぐ効率がいいと言われており、初心者にとっては、できれば無料で参加したいところでしょう。
そこで、NFTを持っている人からNFTを借りてゲームをプレイする、「レンタル機能」がおすすめ。レンタル機能なら無料でゲームを始められ、稼ぐことができます。いわば、NFTを持っているもののプレイする時間がない人と、プレイしたい気持ちはあるもののNFTを買えない人のマッチングサービスと言えるでしょう。
ただし、稼いだ額の何%かはNFTの保有者に渡さなければならないところに注意が必要です。
Web3ゲームに慣れてきたら、次はゲーム内で仮想通貨を得られるWeb3ゲームを始めてみましょう。
例えば、先に紹介した「PROJECT XENO」では、ゲーム内で直接仮想通貨を得ることができます。バトルに勝利することで仮想通貨を得られるため、純粋にゲームを楽しみながら稼ぐことができます。慣れてきたら、強いNFTキャラクターを買って勝率を上げるのも手でしょう。
このように、ゲーム内で仮想通貨を直接得る方法もあります。どのWeb3ゲームで仮想通貨がドロップするのか、調べてから始めましょう。
無料のWeb3ゲームの始め方はさまざまです。以下の工程が全く必要ないものもあり、ゲームによって異なります。
ここからは、仮想通貨の購入やNFTの売買をする場合に必要となる手順について紹介します。
最初に、仮想通貨を保管・管理するソフトウェア「メタマスクウォレット」のアカウントを作りましょう。メタマスクはスマホアプリや、Chrome拡張機能で利用することができます。多くの人はChrome拡張機能を使っているため、初心者の方はChrome拡張機能がおすすめです。
メタマスクを拡張機能に追加したら、「ウォレットを作成」をクリックします。任意のパスワードを設定。
次に進むと、12個の英単語が表示されます。これが、仮想通貨を守るために重要な「シークレットリカバリーフレーズ」です。いわば銀行ATMの暗証番号のようなもので、これを知っている人はウォレットの中身を自由に操作できてしまいます。
フレーズはメタマスク公式も知らないため、無くしてしまったら仮想通貨は永久に動かせなくなってしまいます。無くしたり、誰かに教えたりしないよう、大切に保管しましょう。
次に、ゲームの公式サイトで、メタマスクを紐づけます。
「このメタマスクウォレットは、このゲームアカウントのものです」と自己申告する作業です。多くはPROJECT XENOのように、ゲームではなく公式サイトからの操作が必要となります。
PROJECT XENOの場合、公式サイトのマイページから作業を行います。「ウォレットアドレス」の欄から「変更」をクリックすると、自動的にメタマスクが開くので、手順に従って紐づけます。これで完了です。
メタマスクを紐づけておくと、運営から何らかのプレゼント(エアドロップ)があった場合に受け取れるようになるため、できるだけ紐づけておきましょう。
Web3ゲームは、ブロックチェーン技術を活用した新しいジャンルのゲームです。
紹介したように無料で始められるWeb3ゲームも多く、初期費用を気にせずにプレイを楽しむことができます。
これらのゲームでは、アイテムNFTを入手して売る、NFTを借りてプレイする、ゲーム内で仮想通貨を得るなど、さまざまな方法で収益を得ることが可能です。特に初心者にとっては、最初は無料で楽しめるゲームから始め、徐々にゲーム内経済の仕組みを理解していくのがおすすめです。
ぜひ、紹介した無料のWeb3ゲームをプレイして、楽しみながら利益を狙ってみてください。