エアドロップへの期待感をきっかけに、テレグラムで遊べるタップゲームが人気になっています。
このタップゲームが投資対象になりえるのか、いまからゲームを遊んでおくべきか判断したい。
ひとつの判断基準として、テレグラムが展開するブロックチェーン「The Open Network(TON)」の概要や特徴、話題の理由をお伝えしていきます。
TONゲームに時間を使うべきか知りたい方は是非、ご覧ください。
TONが注目され始めたのは、2024年1月にタップゲーム「ノットコイン」の出現がきっかけといえます。
ノットコイン(NOT)とは
・インスタントメッセージアプリ「Telegram」上で遊べるタップゲーム。
・コインのアイコンをタップするとNOTコインのマイニング(採掘)が可能。
・4000万ユーザーを集め、多くのユーザーがエアドロップで利益を出す
ノットコイン(NOT)の時系列
5月09日 仮想通貨取引所バイビットに上場、バイナンスはNOTをローンチプールに追加
5月13日 OKXでジャンプスタートマイニングイベントでNOTコインを特集
5月16日 バイビット、バイナンスでNOTコインのスポット取引を開始、テレグラムのウォレット「Wallet」もNOTを追加
また、2024年4月9日には手のひらをスキャンする個人認証プロジェクトの発表、4月20日にはTON上でのUSDTの流通開始も注目の理由です。
ノットコインのローンチ後、「catizen」「Humster Combat」などをはじめとする、TONゲームがローンチ。
ノットコインで利益を得た事例から、TONゲームが本格的に注目され始めました。
項目 | 内容 |
名称 | Toncoin |
ティッカーシンボル | TON |
ローンチ | 2018年 |
発行上限 | 50億TON |
発行済み数量 | 5,047,558,528 |
流通数量 | 2,430,193,749 |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Stake |
トンコイン(TON)は、月間9億人以上のユーザーを持つメッセージングアプリ「テレグラム(Telegram)」で利用されている仮想通貨。
2018年にテレグラムが開発を開始したブロックチェーンを基にしたトークンです。
テレグラムはデュロフ兄弟によって開発されたメッセンジャーアプリであり、2023年には月間アクティブユーザー数は7億人を超えました。
2020年にはアメリカ証券取引委員会(SEC)の規制により、Telegram社はプロジェクトから撤退。その後、2021年にTON財団がプロジェクトを引き継ぎ、「The Open Network」と名称を変更して運営を続けています。
2024年現在、テレグラムには「Humster Combat」「Catizen」をはじめとした1000以上のアプリが存在しています。
The Open Network(TON)にはマルチチェーンやシャーティング技術などが使われています。
では特徴を具体的にお伝えしていきます。
仮想通貨におけるスケーラビリティとは、「1秒あたりの処理可能な取引件数」だと示すことが多いです。
取引件数が膨大に増えてしまい、取引の承認に時間がかかったり、手数料が高くなってしまうことをスケーラビリティ問題といいます。
このスケーラビリティ問題を「The Open Network(TON)」では3つのブロックチェーンで解決しました。
マスターチェーン
・TONネットワークの根幹となる部分
・すべてのワークチェーンのブロックの一貫性を保つために使われる
・ネットワーク全体の安全性と一貫性を調整する役割を果たすワークチェーン
ワークチェーン
・独自のルールを持つアプリケーションを動かすためのブロックチェーン
・分散型アプリケーションやスマートコントラクトの実行に必要なリソースを提供
シャードチェーン
・シャーディングにより分割されたワークチェーン
・高速で処理するためのブロックチェーン
・ワークチェーン内でのトランザクションを高速化するために機能する
マルチチェーンで低い手数料を維持しながら 、1秒あたり1,000,000 件を超えるトランザクションを処理できます。
詳しくはTONの公式サイトをご覧ください。
「The Open Network(TON)」は、非常に高いトランザクション処理能力を持ち、1秒あたり1,000,000件を超えるトランザクションを処理できます。
このような高速なトランザクションを実現するためにTONはシャーティング技術を使っています。
シャーティング技術とは
データを小さく分けて複数のサーバーに保存し、処理能力を高め、データベースの負荷を分散するための方法。
トランザクション処理が多いときに複数のワークチェーンを用いて、同時に処理を実行して処理速度を速めます。
The Open Network(TON)は高速でスケーラブルなブロックチェーン技術を基に、次世代の分散型インターネットを目指しています。
これにより、多くの新しいビジネスやサービスが生まれ、デジタル経済の発展に寄与すると見込まれます。
上記のロードマップによると今後は「ステーキング」「ガス代の削減」「ウォレットのアップデート」「ブラウザの追加」が行われる予定のようです。
具体的に伝えていきます。
TONは、高度にスケーラブルで効率的な設計を採用しています。
特に、TONのマルチチェーンシステムは、ネットワークの負荷を分散し、1秒間に1,000,000のトランザクションを処理できます。
これにより、大規模な分散型アプリケーション(DApps)がスムーズに動作し、ユーザー体験が向上します。
ブロックチェーン上でユーザー認証や即時決済サービスの利用もできます。
TONのエコシステムはブロックチェーンだけでなく、「TON DNS」「TON Storage」「TON Sites」など、さまざまなサービスを提供しています。
この多様なサービスにより、開発者や企業はTON上で多くのアプリケーションを作成でき、エコシステムの成長が促進されます。
TONはオープンソースプロジェクトとして、多くの開発者やユーザーから支援を受けています。
技術の進化や新機能の追加が迅速に行われ、TONの競争力が保たれます。
また、テレグラムの大規模なユーザーベースを活用することで、TONコインはユーザーに広く届き、トランザクションやDAppsの利用が増えることで、TONコインの需要と価値が上がることが期待されます。
ここからはTONでよくある質問をお伝えしていきます。基本的な部分のおさらいにもなるので参考にしてください。
TONコインは、テレグラムが開発した仮想通貨で、The Open Network(TON)の主要な通貨です。
TONは高速でスケーラブルなブロックチェーンネットワークを提供し、分散型アプリケーション(DApps)やスマートコントラクトをサポートしています。
TONの特徴は以下の通りです。
・3つのチェーンでスケーラビリティ問題を改善
・シャーディング技術で高速なトランザクション処理を実現
TONコインは、テレグラムが開発した仮想通貨で、高速でスケーラブルなブロックチェーンネットワークを提供します。
TONの特徴には、「3つのチェーンでスケーラビリティ問題を改善」「高速なトランザクション処理」などがあります。これにより、TONは迅速かつ効率的に利用でき、分散型アプリケーションの開発にも適しています。
テレグラムの巨大なユーザーベースと技術力が、TONコインの普及と成長を支え、今後のデジタル経済で重要な役割を果たすことが期待されています。